脚本をいじる

どんな感じでしょうか?
自分が書いた脚本が出来上がって、それをもとに撮影をするというのはごくアタリまえのことですが、クランクインしてから、ストーリーの一貫性、演出のためにすでに出来上がった脚本をいじるということをするのはどうなんでしょうか?それをしている人ってどのくらいいますか?
ちなみにぼくはキャラクターを作るためやトーンを保つため、ヨリよい演出をするためによく脚本をいじります。自分が書いた脚本なのに読めば読むほど矛盾を感じる経験ないでしょうか?
脚本をいじるということは、いじるシーンの演出、撮影、照明を一から考え直す行為を伴います。それはそれは大変な作業で、打ち合わせも一からしっかりしなきゃいけない。打ち合わせでみんなの意見を聞いて、そこから生まれる新しいアイデアもあって、それがよかったりすることもあります。
監督兼脚本は自分の内面、主張を表現したい、これなら面白い!とメガホンをとるけど、これでいいのかという不安もつきもの。下手すれば独りよがりの作品になりかねない。そこで他の人に意見を聞くことで映画の面白みにバランスを持たせるのです。
スタッフや役者をやるからにはその人の脚本をよく読んで、自分なりに解釈したことをどんどん監督に質問してみることも必要かもしれません。その質問を監督が具体的に答えられるならば、監督はその作品をきちんと練っていることがわかるでしょう。
現場にいるならば、アイデアを出し合いましょう。作品になんらかの自己表現をした方が愛着がわくし、作品自体に面白みが増すこともある。自分が映画に関っているという実感はそこから来るのでは。
ただ言われたことをこなしていては監督も役者もスタッフもその現場で得るものが少ない。監督もなにかいいアイデアないか聞くべきです。そういうやりとりが映画現場でのコミュニケーションで、それが映画を作る楽しさの一つでもある気がします。と昨日の現場でそう思いました。
イデアを出すにも作品の色、ストーリーに沿ってないと元の形が消え、意味がありません。脚本をよく読むことは大事なことです。みなさんはどうでしょうか?

そね